1.はじめに
少しいきさつを書いておこう
私が退職してからの楽しみはパソコンによるビデオの「ノンリニア編集」だった
それまでは「リニア編集」でだいぶ苦労した。出来上がってみると親→小→孫とだんだん画質は低下していく
いろいろと勉強して1999年5月カノープスの「DVRexM1」がインストールされているターンキーパソコンを購入した
操作が難しくマスターするまでは半年を費やした。
当時のパソコンはWindowsNT、CPUも500MHzで最高レベルだった。

さて、その後ビデオはminiDV→DVD→ハイビジョンへと目まぐるしい進歩をした
数年してスペックの不足を感じだした。2005年に子供に新しいパソコンを組み立てて貰った
この時CPUにPentiumDを使用した。まずまずのスペックで「ノンリニア編集」も快適だった

それから4年、市場のビデオカメラはすっかりハイビジョンが主流になってしまった
たまたま必要があって最近ハイビションカメラ(CANON iVIS HF21)を入手した
早速、このパソコンでハイビジョンの映像を編集してみるとギクシャクしてお世辞にもスムーズな編集とはいかない
ただし今まで撮りためたSD画像では問題がなかった

ある時こんな記事を読んだ
「PentiumD」と「Core2Duo」の違いは? - Yahoo!知恵袋

現用のPentiumDではやっぱり駄目か・・・と。そこで子供に相談をし取りあえずパーツを選択していただいた

いままではCPUや細かな部品の取り付けに自信がなかったので子供に組み立ててもらったり、購入店で組み立てだけして頂いたりしていた。OSのインストールには自信があった
今回は勇気を出して「自分で組み立ててみよう」と・・・これはその記録である

2.仕様

下記は今回自作したパソコンの仕様である
項目 メーカー 型式
マザーボード GIGABYTE   EP45-UD3R
CPU Intel Core(2) Duo E8500
グラフィックボード GIGABYTE GV-N240D5-512I
メモリー Corsair TWIN2X4096-8500C5D 4GB DDR2-1066
HDD1   120GB    システム用
HDD2 Segate 1TB     HDD2とHDD3はストライブボリューム  
HDD3 Segate 1TB
HDD4 Segate 1.5TB      ビデオ保存用
電源 Owltech S12 550W
FIRECORDER WRITE   Canopus EDIUS Neo2 Boosterの拡張ボード 
ケース Antec Solo 
3.製作記
取りあえずパーツも揃ったので、組み立てをはじめた
過去に子供の組み立てているところを見ているとプラモデルを組み立てるようなもので、1時間もあれば出来上がっていた
しかし私ははじめての組み立て。幸いマニュアルが日本語だったので一つ一つ読みながら組み立てを進めた
それでも専門用語等々判らないところは子供に電話をしてアドバイスしていただいた
何せ、一つ一つの部品が細かい。老眼(?)では中々苦労する。また+−の区別も一苦労

それでも4時間ぐらい掛かって何とか取り付けがすんだ
時間も夜の12時をすぎて、いささか疲れが出てきた。明日にしよう・・・

配線を整理して慎重に電源を入れてみた。
BIOSの画面が表示されたときの嬉しかったこと。この嬉しさは一生忘れられないだろう・・・
ところがPowerLEDが点灯しない。再度マニュアルを見たらどうも+−が間違っていた。これも取り付け直して解決した

HDD1にはWindowsXPを、編集ソフトを再インストールした

さて、ハイビジョンを編集してみた。しかし途中で映像が止まってしまう。この時HDDのランプがアクセスしたままである
恐らくHDDのスピードが追いつかないのでは・・・

以前のシステムではHDD(18GBx3)を3台でストライブ接続をしていたことを思い出した
そうだ、ストライブ接続をしてみよう・・・と言うことで急遽HDD2とHDD3を増設、1TBx2=2TBとした
ストライブ接続については賛否があるがビデオのバックアップ用にHDD4(1.5TB)を使用すればいい・・・とした

この状態でハイビジョンを編集してみたら画像の停止は全く起こらなくなって、非常にスムースに編集できるようになった
ベンチマークテストを実行してみると速度は明らかに2倍以上になっていた
ベンチマークに使用したソフトは下記より入手した
Crystal Dew World


Drive C:  システム
HDD1

ストライブ接続をしたHDD
HDD2+HDD3
1TBx2=2TB

編集ビデオ保存用
HDD4
1.5TB
4.完成したパソコン
組み立てている時、写真など撮影している余裕などない。部屋の周囲は部品だらけ・・・足の踏み場もなかった
完成してやっと落ち着いて撮影した

 
パソコン前面

裏面の様子 USBは8コ

前面に設置してある2台のファン
これでHDDを空冷している
前面のカバーを外したところ
黒色の部分は2コのファンでフィルターが付いている

パソコン内部 OSをインストールする時はHDD1以外は接続を外しておく
HDDは右側に4台ある。いずれもSATA、7200rpm
 
パソコン内部と前面のファン 前面のカバーもファンの部分も簡単に開くことが出来る。
これは大変都合が良い

 
ケースの前面カバーを開けたところ 2コのファンと4台のHDD
HDDの取り付けは非常にユニークな方法だ


右サイドのケーブル類のまとめ

内部の様子

完成したパソコン
現在 EDIUS Neo2 Booster を使用して孫の運動会のビデオの編集中

私のパソコン室

5.あとがき
はじめての自作パソコン
少し写真が大きいが・・・これも良い記念になるでしょう・・・
振り返ってみるとよく組み立てられたものと我ながら感心している
そして、子供からのアドバイスがなかったら何も出来なかっただろうと思う

2009/12/25 記